酒屋の嫁事情 -そうだ、酒屋になろう!-
気づいたらなっていた、この、恐るべし「酒屋の嫁」を12年やっていると
決して前向きでなかった「酒屋」に、なんとなく愛着が湧いてたりする。
「酒屋の嫁」なり立てほやほやの時は、「酒屋」というものが良く分からず、
「酒屋」と言えば、ビール、日本酒、ジュース、お味噌、お豆腐、駄菓子など色々売っていて、、
子供の頃にはビール大瓶を配達してくれて玄関先で母親と世間話をしているおじさん、
そんなイメージだけだった。
今では多くの「酒屋」さんがお店を閉めていくし、後継者がいるのかいないのか、
どこでもお酒は買えるし、飲めるし。
「酒屋」の存在価値って何だろう。
ワインに詳しい店主を見ていると、いつかは「ワイン専門店」になるのかもしれない、と思った。
それこそ「酒屋」さんが生き残る道なのかも、とも思ったりした。
色んな思いを抱えながら始めたこの「酒屋の嫁ブログ」も振り返ると5年目。
継続は力なり・・・ならぬ、「妄想は力なり」だ。
酒屋についても、お酒についても、何の知識も(思いも)ない「嫁」にとって
あるのは「妄想」だけだった。
子供の歌にある「そうだったらいいのにな-♪、そうだったらいいのにな-♪」の世界である。
思い(妄想)を言葉にすると、それは言霊となりこの世に存在する、のかもしれない。
すると、似たような人が集まり、力を合わせて何かを作り出す、それも楽しく作り出す。
もし何か「壁」と言われるようなものがあったとしても、それを上手に潜り抜ける、
そんな力さえもあるのかもしれない。あって欲しいと願う。
ここ数年、ワインを造る人、日本酒を作る人、パンを作る人、お料理を作る人、コーヒーを扱う人、
お花を作る人、扱う人、農作物を作る人、音を作る人、建物を作る人、陶器を作る人、絵を描く人、
記事を書く人、人と人を繋げる人、など、色んな「ヒト」と出会った。
どの分野の人もご自身の「作り」にこだわりがあり、美味しいし愉しいし素敵である。
そうだ、酒屋になろう!
「酒屋」として「生き残るためのワイン専門店」じゃなく、
子供の頃のイメージだった「色々なモノを売っている酒屋さん」でいいじゃないか。
出会った人たちの「作ったモノ」を伝えていく、
そんな「色々なモノを売っている酒屋さん」になろう!
・・・と、11年目にして思ったのである。これが今の「酒屋の嫁事情」でございます。
(注)これは「嫁」の妄想であり、宮酒店主の意向、方向性とは関係ありません。
店主の想いは店主にしか分からず、言霊にしたもの勝ち!だったりします。(笑)