(記憶からなくなる前に)嫁・入院物語
嫌なことはすぐ忘れる、(気持ちの)切りかえスイッチをいち早く押せる、
それが私の唯一自慢できることである。
でもあの「つわり入院」のことだけは、記憶からなくなる前に覚書として残しておきたい。
いつの日か「こんな事もあったな~」と、
「元気に過ごす普通の毎日がどれだけ素敵なことか」を忘れないために。
今月初め、しっかり店主からインフルエンザウィルスを頂戴し、と同時に妊娠の予感。
結局、行きつけの(?)産婦人科(伊勢原・ヤハタウィメンズクリニック)で
インフルエンザ検査と妊娠検査をし、「両方ともなってます」と言われた。
出だしからイヤ~な予感を感じずにはいられない。
しかし3人目だし、心配する人は誰一人いない。つわりだってお手の物、
マッ○のポテト食べたい派(男の子のつわり)かスッキリ柑橘系を食べたい派(女の子のつわり)か
来るならこい!とどっしり構えていた。
しかし今回はどちらでもなく、飲めない食べれない・・・シンガポールのマーライオン状態(嘔吐)だったのだ。
ついには動けなくなりすがる思いで病院へ行き、入院となった。
2日間絶食でたくさんの点滴をした。よくこんな量の液体が体に入るものだと思った。
決して心地良いものではなく、浅い眠りの中で色んなことが頭に浮かぶ。
今まで当たり前にやっていた家事や仕事、お洗濯すら干せない、キッチンに立つなんて想像も出来ない、
仕事ではやりたかったことをキャンセルした、愛する怪獣兄妹たちはどうしているか、
店主の飲み相手にももはやなれず(妊婦だし)・・・とにかく走馬灯のように色々頭をめぐるのだ。
2日目になると点滴がとても嫌だったが、何となく体の中が洗浄されてる感じがした。
そして「今までワインを飲み過ぎたのかもしれない。体に残ってる全てのアルコールを
点滴が妊婦用の体に洗浄してくれてるみたい」と、
絶対に酒屋の嫁がしてはいけない被害妄想にかられたりした。(店主には秘密)
そんなこんなで3日目から、病院の美味しいお食事を少~しずつ、少~しずつ食べ、
4日目には「お腹が空いた」と思うほど回復した。
これは「悪阻」という病名だが、きっと私は軽い方なのだろう。
もっと重い症状の方もいるだろうし、それ以外の症状で入院されてた方もいた。
みんな妊婦になる前は「いつもの自分」だったに違いない。
命を誕生させるまでの道のりは決して楽ちんではないし、そのケースは人それぞれである。
私は私のケースを受け入れ、周りの人たちに助けられながら、どうにかゴールまで頑張りたいと思う。
そしてまた青空の下で生ビールを堪能したり、ワインとその相棒を堪能したり、
秋になれば焼酎を、冬になれば日本酒を・・・堪能したいと思う。
しばしお酒は飲めませんが、嫁ブログでのお酒紹介は(もちろん)続く
「嫁・入院物語」お付き合い頂きありがとうございました