【酒屋の嫁事情】木花咲耶姫2019 -岡山へ行く-
女性を想うお酒「木花咲耶姫」が誕生して3年目、
総会出席のため2年ぶりに岡山へ。
辻本店(岡山県真庭市)の中庭にある「木花咲耶姫」様のほこら。
麹の神様でもある咲耶姫様からの贈り物、目に見えぬその何かを頂戴し、
女性特有のやわらかさと芯の強さを兼ねそえた銘酒を、との思いから出来上がる。
「女性杜氏」が醸した銘酒を「酒屋の女性」が皆さまにお届けする、というお酒である。
詳しくは過去の嫁ブログを。
●木花咲耶姫のはじまり → 嫁、再び酒蔵へ行く理由
●木花咲耶姫の会2017 → お披露目会
●木花咲耶姫の会2018 → 2年目の姫酒です。
総会後は麻衣子杜氏を交えての懇親会。岡山の美味しいをたっぷり堪能。
そこには咲耶姫とそれを醸した杜氏さん。
そして各地からの酒屋の女性たちと集い、なんて贅沢なひと時だろう。
これからの木花咲耶姫の未来を想像しながら、岡山の夜は更けていったのだ。
ぐっすり眠って目が覚めれば朝が来る。そしてやっとこの時がきた。
2年越しの思いがありまして今年こそ西粟倉村の「酒うらら」さんを訪ねると決めていたのだ。
出会いは3年前。大磯の湘南雑貨屋Saraさんで開かれたうららさんの日本酒出張バーである。
岡山から女性の酒屋さんが来るからご参加しませんか?と誘って頂いた。
当時の写真はこちら。
そして翌年、新月・宮酒場へやって来てくれた。
●その様子はこちら → 酒うららさんが新月・宮酒場へ参上
さて、今度は私がうららさんのお店へ行こう。
岡山駅から乗り換え含めて約2時間半。ローカル線に乗りのんびり北上する。
智頭急行の電車に揺られ1時間半。絶対に降りる駅を間違えてはいけないのに見事に間違えて
ひとつ手前の駅で下車をする。
なんか違う気がする・・・と周りを見渡し間違えたことを確認。次の電車は2時間後。
バスなし、タクシーなし、人なし。清々しい青空の下、久しぶりにドキドキする。
「でもここは日本」と訳のわからない応援を自分にし、隣駅まで歩くことに。たった3km。
気持ちよく歩いていると、ぶらり途中下車の旅ならでは、粟倉神社に遭遇。
木花咲耶姫の前途を祈願し、お参りする。
引き続き軽快に歩いていると、見ていたのかな?うららさんから「大丈夫ですか?お迎え行けますよ。」
との電話。迷うことなく「お願いします。」と伝える。
降りるべき駅は「西粟倉」でなく「あわくら温泉」である。
念願の場所へ到着。廃校となった旧影石小学校を再利用した「森の学校」。
そこに「酒うらら」の店舗がある。
一つ一つのお酒を我が子の様に語り扱うその様子をみていると
この人は本当にお酒が好きでこれを伝えなくては、と酒屋になったんだなとつくづく思う。
「酒屋の仕事」を改めて教えてくれた方である。
そんなこんなで、1泊2日なんてあっという間に過ぎて行く。
でも、もはや妄想でなく現実に違う地に行けるようになるなんて
数年前の自分に教えてあげたい、と感無量。
ここまでくると、「酒屋の嫁」は悪くない、ではなく、
「酒屋の嫁」ってなかなかいい、と言える・・・かもしれない。
まだまだ続く、酒屋は続く。だから酒屋の嫁もしばし続く。