【酒屋の嫁事情】野毛へ行く。
いつからか(世間ではきっとずっと前から)気になっている「野毛」。
桜木町駅改札を出て左へ行けば、最先端であろう煌びやかなアレヤコレヤが立ち並んでいる。
(田舎者目線w)
でも本質は改札を出て右へ行ってこそなのだ!と勝手に思っていた。
磯子生まれの私であるが、記憶は磯子ジャンボプールと野毛動物園しかない。
酒屋の嫁歴16年にしてやっと、野毛で千鳥足になる日がやって来たのだ。
でもどこで千鳥足になればいいのか検討もつかず、頼りにするのはライターS氏。
ありがとうございました。
▼まずは、駅地下ぴおシティに佇む「はなみち」
私の中では今宵のNo.1で、一夜に2度足を運んでしまった。
▼語りたいことは山ほどあるが、一番の驚きは、この雑多とした立ち飲み屋で
ちゃんとビールのグラスにエンジェルリングが出来たこと。
生ビールの洗浄とグラスが綺麗であれば、そのグラスに飲んだ回数の泡の跡が残る。
それがエンジェルリング。ちなみに私は5~7口ほどで一杯を頂いたことになる。
▼この後、酒販講習を受講し終わった店主と合流し、千鳥足の道へと一歩一歩進む。
▼焼き鳥末広。夢の焼き鳥である。
地元西友の焼き鳥も有難いが、生刺しの焼き鳥の陳列は一見にして人を幸せにする。
▼そして焼き鳥にはお燗酒。ここでは「たぬき」というようだ。
日本酒の銘柄、純米なのか本醸造なのか、なんてなんのその。いや、そんなのどうでもいいのだ。
網で「たぬき大」、または「たぬき小」を温める。それでいいのだ。
▼息抜きでベアードビールのタップルームに立ち寄る。
「千鳥足」とはある意味「酒ウォーキング」のことなので滅多に酔っぱらうことはない。
▼千鳥足の途中渡った「宮川橋」。眺めると不思議な飲み屋二階建てビル?
宮川橋だけに「スナック宮」など「宮」がつく名前のお店が目に付く。他人ごとではない。
▼今宵の目的のひとつである老舗バー「R」。
店主のバレーボール時代の友人が営んでいる。
▼柳原良平さんも通ってられたそうで。
バーで何を飲めばいいのか全く分からない私であったが、
ずっと昔から今も使われているこのレジを目の前に
会計時「チーン」という大きいけどどこか上品な音を聞きながら頂くカクテルは美味しい。
甘いお酒を普段は飲まないが、ここなら甘いお酒もありなのだ。
まして友人が作ってくれる幸せな一杯だ。
そんなこんなで、アレヤコレヤで、今宵も更ける。
深い深い野毛の町にゴールはなく、きっと正解もない。
だからまた千鳥足で酒ウォーキングしながら、グッとくることと出会えたら酒屋の嫁として幸せである。
こんなに心地酔く嬉しい気持ちになる野毛のように、
この田んぼの目の前にひっそり佇む宮川酒店でも、そんなことを感じることはできるだろうか。
出来ないかも。出来るかも。
新月・宮酒場-角打ち-で少しずつこの幸せを感じたい、感じて頂きたいと思っている。
まだまだ道半ばである。
次回の千鳥足に続く。