【酒屋の嫁事情】仏さんの行方(仏壇供養)
昨年(2023年)2月の「墓仕舞い宇和島の旅」から早一年。
宇和島の鯛めしとあの燗酒が忘れられない、、、いや違う、
お父さん終活中にお願いされた墓仕舞いが出来、
11代目薬師寺を継がなかった私(継ぎなさいと教育されてなかったw)の
せめてものご先祖様へのお詫びとお礼である。なんて都合良くまとめる。
そもそも継ぐ継がないとかではなく、大事なのは今ここに在るということ、と
お空からのメッセージが届いている。と自分の中でまとめる。
今年3月、お父さんの七回忌が無事に終わった。
この7年、あっという間に時が過ぎた。
まるで何もかもが現実じゃないみたいに、しなやかに、実際はそそくさと過ぎていく。
誰も住んでない実家はどことなく寂しく、切なく、
何年経っても「実家が空き家」に慣れないでいる。
時々、風を通しに行くが、そこには変わらぬ家の中、そして仏さん(仏壇)。
どうしたらいいのか、心定まらないまま静かにそこにあった。
私の困ったときの駆け込み寺「東光院」。
以前から、度々仏さんの行方を相談していた。
そして答えはいつも「そのままでもいいし、もし気になるなら行ってご供養しますよ。」と、
何時も優しく寄り添うスタイルでいてくださる。有難い。
結局、相談しても自分の気持ちが定まらず時が過ぎて行ったのだが、
七回忌が終わった頃、不思議とふと気持ちが仏さんの方に向き、仏壇供養をお願いした。
仏壇の奥の方に、初代から今まで歴代の名前が記されている書が現れた。
何だか不思議な気持ちになったけれど、お空のお父さんも「それで良し。」と言っている気がした。
私が子供の頃、おばあちゃんが毎朝、前夜仏さんにお供えした小さなごはんを自分のお茶碗に入れ、
お茶を注ぎ、さらさらさらと食べていた。私はいつもそれを眺めていた。
仏さんはご供養され今カタチは無いけれど、私の中にその光景はずっと残っている。
それでいいのだ。
「手を放す 軽くなる 満ちてゆく」
ナイスなタイミングでナイスな歌を藤井風が歌ってくれているw。涙
仏さんの行方は、そう、私の心の中にある。
▼昨年の墓仕舞いの様子などはこちら▼
・酒屋の嫁事情①・墓仕舞い宇和島の旅 ↓
https://miyagawasaketen.com/10930.html
・酒屋の嫁事情②・墓仕舞い宇和島の旅/自分のルーツを探る↓
https://miyagawasaketen.com/10932.html
・酒屋の嫁事情③・墓仕舞い宇和島の旅/大磯東光院のこと↓
https://miyagawasaketen.com/10934.html