嫁、東京ワインコンプレックス(試飲会&セミナー)へ行く
お勉強を兼ねて「東京ワインコンプレックス」へ行った。
来ている方々のネームプレートは横文字ばかり、ワインに詳しそうな人ばかり・・・に見える
しかしもはや怖いものはない。ここまで来たら(どこまで?)「酒屋の嫁」だって行くのだ。
この日とてもおもしろい話を聞いた。「チリワイン事情」である。
フランスやイタリアワインと比べるとあまり目立たないかもしれないが、
チリワインはコストパフォーマンスの高いものが多い。以前ご紹介したコノスルもその一つである。
チリには400~500のワイナリーがあり、大変なワインブームで多くの人がワインを愉しんでいるそうだ。
そんな中「ブティックワイナリー」とか「ガレッジワイン」というのが秘かに注目を浴びている。
別名「創造家ワイン」、そう、ワインを好きな人が個人的に自分用のワインを自分のガレッジで造る。
利益よりも楽しさ、小さな生産者が造るワインがおもしろい(おもしろそう)なのだ。
そんな人達が集まって立ち上げた「MOVI-モヴィ-」というグループには、ワインが好きな彫刻家や
子供の頃からワインが造りたく、その為にはお金がいる。だから弁護士になって稼ぎワインを造っている
スイス人、イタリア・スローフード協会本部の理事、ワインメーカー兼オーナー、などなど様々な人が
集まっている。
そしてMOVIの試飲会は、商業的な試飲会というよりもそれぞれが友達に飲ませるために
開かれているようなものらしく、私としてはその光景を想像しただけで楽しくなってしまう。
(隙あらばそこに居合わせて飲んでみたい)
そんな状態なので、もちろん市場にはなかなか出回らず(出回れず)造っても
半分以上は友達に売り、残りは引合いがあればワインショップに売るそうだ。
自分の好きなワインを自分で造る・・・幸せな人たちだ。
その幸せな人の一人ミゲル・ベソイアンさん。彼のガレッジはこんな感じ。
見づらいが、大きなタンクは牛乳を冷やすタンク、ビールのタンクなどをリサイクルしたものである。
ここでガレッジワインを造るのだ。そしてこの日、私は彼の初リリースのガレッジワインを
ちょっとだけ飲むことができた。本当に、本当に試飲会は素敵である
品種はカメルネール主体で、果実味よし、タンニンよし、バランスのとれた美味しいワインであった。
はあ~、お腹一杯、心一杯。満喫した1日だった
さあ、果たして私はお店に帰ってこの情報を店主に報告・説明し、ガレッジワインを皆さまに
お手頃価格でお届けすることが出来るのだろうか。
乞う(ちょっとだけ)ご期待